(Original: Mon Sep 19 02:06:56 JST 2005)
Last modified: Mon Feb 07 20:24:42 JST 2022

ホームページ作成履歴

とりあえず簡単な年表を...

はじめの一歩 (1995.10 〜)

この頃会社の友人に触発されて HTML なる言語を用いてホームページを書き始 めました. 当時のブラウザは Mosaic が主流で Netscape が新興勢力だったよ うに思います(94.10 Netscape Navigator 1.0, 95.12 NN 2.0). 動作する OS は UNIX. 会社で SunOS を使いながら家のマシンでPC-UNIX を使い始めたのも この頃. ホームページと言っても一般に公開するわけではなく, ローカルのファ イルとして参照していただけです. また当時はインターネットに接続する環 境は勤務先にしかなく, 家ではパソコン通信のみ. ブラウザをインストールす るために会社でプログラムを長時間掛けてダウンロード. それも SunOS 版と BSD(Intel386)版の 2 つ. さらに後者は分割して Floppy で家に持ち帰ると言 う, 今になって振り返ると恐ろしいほどの労力を使っていました.

ローカル WWW サーバでの利用 (1997.3 〜)

家庭内 LAN の構築に伴い, ローカルに WWW サーバ(Apache)を立てそこでホー ムページを共有し始めました. と言ってもスタンドアロン環境で使っていたと きとほとんど変わりが無く, 絶対パスを使ったときのファイル指定を修正した のと CGI や Java などの実行環境を移動させた程度です.

この CGI, Java スクリプトを使った動的なコンテンツは実際のインターネッ トへのホームページ公開には生かされることもなく, 簡単なテストスクリプト での実験程度で終わってしまいました.

それでもサーバを指定してホームページにアクセスと言う事だけでも実際のイ ンターネット環境に大きく近付いた様に感じます. file: でのアクセスと http: でのアクセスでは全然違って感じますよね.

ホームページ公開 (2000.11 〜)

私の住処でもやっとフレッツ(FLET's) ISDN サービスが始まり, 早速申し込み. 遂に念願の 常時接続環境を手に入れました. 選んだプロバイダは InfoSphere. 選択理由は オプションサービス(メールアカウント追加)をふくめた価格です.

何とかこれで一般公開可能な自分のホームページを持つことが出来ました. アドレスは http://www.mars.sphere.ne.jp/uranov/ でした. (今はもうありません) 最初に今までローカルに持っていたファイルをネット上に移しました. 実際にホームページを持つにあたっていくつか問題がありました.

まず OS の問題です. インターネット設定の標準乞ソフトや説明は全て Windows を前提にしています. 私がメインで使っている UNIX 系のOS, FreeBSD ではどうしたら良いか分からないことがたくさん... 結局, これを機 会に Windows をメインに使うようになってしまいました. 一度設定が出来上 がりうまく接続できるようになると, FreeBSD 側の設定も簡単に行えたんです が, メイン OS は Windows に明け渡したままです. (Windows は出来るだけ UNIX 風にカスタマイズして使っています. こちらに関しては Tipsの項に書いています.)

もう一つの問題はページ間のリンクの問題です. 相対パス指定しているページ のアクセスは問題なかったのですが, 画像ファイルなどは ~/gif/u.gif と言っ た形の絶対アドレス指定を使っていました. この ~ (チルダ)を使ったホーム ディレクトリ指定が InfoSphere ではうまく行きません. 私としては相対アク セスと絶対アクセスを用途によって意識的に使い分けていたのですが, しょう がなく全てを相対アドレスで書き直しました.

スタイルシートの導入 (2002.4 〜)

ISDN での常時接続環境の確立以降, ADSL での常時接続への移行など若干の変 更はありましたが, ホームページ自体の構成はほとんど変更無く過ごしていま した. ここで大きくページを改訂するきっかけとなったのが CSS との出会い です. 『CSS でホームページを書こう』 の中でも触れたように, CSS を使って書かれたカッコいいページに触発されて ホームページを全面変更することにしました. とは言え CSS については全く の無知で書き出しのフォーマットさえ分かりません. 記述に当たって, 色々な Web サイトを参照して情報を得ました. 中でもお世話になったのが, 石野さんの Another HTML-lint のページです. タグの一覧だけでなく, できあがったページの文法チェックに 利用させて頂きました. このチェックを通れば OK と言うわけではないのです が, ちょっとでもチェックに引っかかると気になって結局は修正する羽目に... 特に私のトップページで, プロバイダから指定されているアクセスカウンタ部 分が文法チェックに引っかかって, それを回避するために試行錯誤を繰り返し ました. そして結局は... 断念しました. 悔しい! それ以外のページで CSS を使って書き直したものは全て文法チェックをクリアしていると思います.

久々に lint ページを訪れたらアクセス不能に. 探したら Another HTML-lint に移ってました. HTML6 への拡張版もありました. Another HTML-lint 5

CSS を使って書いていても必ずしもこちらが意図した体裁で情報を提供できて いるとは限りません. ブラウザによって解釈(表現)の違いが生じます. 私の場 合は一応以下の 4 つで確認していますが, リファレンスはインターネットエ クスプローラ(IE)で, 他のブラウザでの若干の表現の違いはあきらめています.

ブラウザの軽さと表現力を合わせて考えると, 一番のお勧めは Opera かな... (お金を払わないと広告が入りますが.) ナビゲータとモジラは同じ物と考え て良いのかも知れません. ただバージョンによるものかどうかは分かりません が, ときどき表現に違いが出ます. (これは結構古い話で, 現時点で最新の NN7.0, Mozilla1.1 ではどうなっているかは分かりません...)

最近考えているのは i-mode 対応です. 自分で同じ本や CD を 2 重買いしな いように, Book List や CD List を積極的にデータ化して Web に置いている んですが, 携帯から覗く時に見づらくて... 何かいい方法は無いかな.

個人サーバーの利用 (2019.10 〜)

今, この記事を書いているのは 2022 年. 前の記事のタイムスタンプが 2005 年になっているので実に 17 年振りの改訂です. インターネット環境もコロコロ変わり, プロバイダが変わるたびにネットワークアドレスも変わってしまい, リンクを張ってくれた人が増えてくる頃に引っ越してアクセスできなくなることの繰り返しでした. そしてその後ホームページを公開するという事自体が流行らなくなり, 各プロバイダもホームページ公開サービスを止めてしまいました. そのためプロバイダに関係のない無料サーバーを使う事になり, 最終的には(と言うより現在は)自前の NAS の Web 機能を使ってホームページを公開しています.

久しぶりに記事を改定しようと思ったのは, 昨今(2022)のホームページ事情について書きたくなったからです.

一番の感想は「面白いページが無くなった」です. ここでの「面白い」はページの内容を意味するのではなく, ページの体裁の意味です. グラフィカルで綺麗なページが増えたのですが, ソースコードを見たくなるようなページは無くなってしまいました.

WordPress などホームページ作成ソフトを使うのが当たり前になってしまったせいか, 自力で HTML 記述を工夫して書こうとする人がいなくなってしまったのでしょう. 確かに既にあるものを使って簡単に出来るときに, それを活用せずに自分でやろうとするのは馬鹿なやり方かもしれません. 特に効率が求められる「仕事」の場合はそうでしょう. でも趣味で記事を書いている人は, そこまで効率を求める必要はない... ですよね. もちろん記事の内容が大事で HTML 記述に興味なければどうでもいい話です.

要はそう, 「HTML 記述に興味のある人」が減ってしまったんです. 良ければこの記事を読んでいるプラウザの横幅を小さくして行って見てください. ズリズリと縮めていくと, それに合わせて文章が改行され, 結構小さな幅まで縮めても記事が読めるはずです.

という事はスマホやタブレットなどの横幅が制限された環境でも読みやすい... 素敵です... と言いたいところなんですが, 最近はモバイル端末でも結構な解像度を持っているので, これをすごいと思う人はほとんどいないでしょう. 寂しいなあ.

前回の記事では i-mode 対応なんて書いている. その頃はモバイル端末の表示エリアは小さかったんです. 貧弱な環境への対応なんて時代遅れの不要な技術になっている. IC 設計しかり, プログラミングしかり. これは時代の流れでしょうがないのでしょう. でも(もう一度), 寂しいなあ.