Last modified: Sun Oct 06 10:58:44 JST 2019

魔導(Meadow)士への道 III

Meadow(メドウ)の達人(導師)を目指す意味合いで '魔導士への道' と命名しました. 'まどうし' と書いていますが無理矢理 'めどうし' と読んでください.

PC の変遷も早いもので, いつの間にか私のマシンも Vista に. それでも今だに Meadow から離れられないでいます. 何かと古いソフトをインストールする際に 問題のある Vista ですが, 意外なほどあっさりと Meadow が使えるようになりました. このため, これと言って特別に書き留める事もありませんが, 新しく取り入れた環境 を中心に書いておきたいと思います. 尚, 過去の情報は I (主に「Canna + YC」, 「Migemo」の話)II (主に「gnuserv」, 「POPFile」の話)です.

目次

  1. Meadow のインストール
  2. メーラ(Mew + Gmail)
  3. 日本語入力(SKK)
  4. 日本語検索(Migemo)

1. Meadow のインストール

Netinstall を用いてインストールを行います. 前回と同様, 最初に 私が追加選択したパッケージは, gnuserv, html-helper-mode, mew, mule-ucs の 4 つです. (後ほど apel, skk を追加インストールしました.)

2. メーラ(Mew + Gmail)

2006 年 9 月より Google による Mail サービス Gmail を使い始めました. 外出先からでも Web アクセスが出来る環境でさえあれば, 家と同じメールが 読み書きできるので大助かり. メールを読む分には Web ブラウザからで何の不満も ないのですが, 書くときには普段使い慣れた Meadow を使いたい. 調べたら ありましたMeadow+Mew で Gmail. ここに書かれている通り, Meadow を SSL 対応にします.

以下の情報は該当ページより.
まず SSL 関連のプログラムをインストール. Stunnel.orgから Windows 用のバイナリを 持ってきて PATH の通った場所に置く. ファイルは stunnel-3.26.exe, openssel.exe, libeay32.dll, libssl32.dll の 4 つ. (stunnel-3.26.exe は Mew からの呼び出しに対応するため stunnel.exe にリネーム.) 次に Mew を以下の様に設定.

(setq mew-ssl-verify-level 0)
(setq mew-config-alist
  '(("default"                                  ;; 私の場合 Gmail がデフォルト.
     ("name"           . "Gonbei Nanashino")
     ("user"           . "gonbe")               ;; Gmail アカウント.
     ("mail-domain"    . "gmail.com")
     ("smtp-server"    . "smtp.gmail.com")
     ("smtp-ssl"       . t)
     ("smtp-ssl-port"  . "465")
     ("smtp-user"      . "gonbe@gmail.com")     ;; Gmail アドレス.
     ("pop-server"     . "pop.gmail.com")
     ("pop-ssl"        . t)
     ("pop-ssl-port"   . "995")
     ("pop-auth"       . pass)
     ("pop-delete"     . nil)
     ("pop-user"       . "gonbe@gmail.com")     ;; Gmail アドレス.
     ("inbox-folder"   . "+gmail")              ;; デフォルトは inbox.
     ("signature-file" . "~/.signature-gmail")) ;; デフォルトは .signature.
    ))

最後に Gmail で POP を有効にすれば完了.

これらは最初 Windows XP で運用していましたが, Vista でも全く問題なく 動作しました. これで安心して乗り換えられます.

3. 日本語入力(SKK)

長年, Meadow での日本語入力は「Canna + YC」を使ってきましたが, Vista への 乗り換えを機会に SKK を使ってみることにしました. 導入は至って簡単で, Netinstall を用いて apel と skk の 2 つのパッケージをインストールするだけ です.

;;----------
;; SKK 設定
;;----------
(require 'skk-autoloads)
(setq skk-tut-file "C:/Meadow/packages/etc/skk/SKK.tut")
(setq skk-large-jisyo "C:/Meadow/packages/etc/skk/SKK-JISYO.L")
(global-set-key "\C-x\C-j" 'skk-mode)
(global-set-key "\C-xj" 'skk-mode)
(global-set-key "\C-xt" 'skk-tutorial)

インストールは簡単なんですが, 使いこなすのは大変です. 今も SKK を使って 書いているんですが, 独特の入力方法に慣れることが出来ません. tutorial で 訓練してもちっとも慣れません. 正直, くじけそうです. Canna に戻ろうかな.

実は最近, Cygwin の日本語環境を見ていて, Cygwin JE のパッケージ群の中に Canna があるのを見つけました. もう苦労してソースから コンパイルしなくても Canna が使える様です. 近いうちに試してみます.

4. 日本語検索(C/Migemo)

Vista に Meadow をインストールした当初, 日本語入力は Windows 標準の IME を使っていました. その際, あまりにも日本語の検索が不便で, 昔使った Migemo を導入しました.

余談ですが, Canna + YC 環境の時には, インクリメンタル検索の際に普通に 日本語が入力できたので Migemo は必要なかったのです. やっぱり Canna + YC は 最強かも.

今回は, いつも Meadow の情報源として利用させてもらっている Meadow/Emacs memo さんの所の 「C/migemo を使いたい」のページから, コンパイル済のバイナリをもらって そのままインストールしました. 具体的にはアーカイブ中の cmigemo.exe と migemo.dll を C:/Meadow/bin 以下に, 辞書を含めた 4 つの ファイルは C:/Meadow/packages/etc/cmigemo/dict 以下に置きました. (package じゃないんだけど扱いは同等 :-)