サイコロを 6 つ使って得点を稼ぐゲームです. 海外では Farkle と言うようです. このゲームを教わったのは海外にホームステイした娘からです. しかし, チンチロリンの様にドンブリを使う等, 和風アレンジもされています. このアレンジのおかげで面白さ倍増. 是非挑戦してみてください.
2 人以上
プレーヤ | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
最終得点 | 2,650 | 11,050 | 7,050 | -1,000 |
勝負得点 | 2 | 11 | 7 | ×, -1 |
トータル | -9 | ○, +30 | -4 | ×, -12 |
本清算 | -9 | +35 | -4 | -17 |
上述の得点例にもある通り, 相手が上がったときにスタートできていない時が 最大失点で, ペナルティを加えると -15 程度になります. と言うことは麻雀の 倍ぐらいのレートでも良いのですが, ゲーム時間は麻雀の半荘の半分以下です. 慣れて来ると, 4 人でも 10 分掛かりません. そんなことから, 麻雀をしているときと同じようなレートをお勧めします.
そんなことを言われたって麻雀をしていないから分からないと言う人は, 1 点 10 丹ぐらいにすると, 1 試合で缶コーヒーのやりとりが出来ます. 1 時間遊んで缶コーヒーのやりとりをするなら 1 点 2 丹ぐらいかな.
この例でシックスダイスを理解頂けると思います. 例はあくまでも例なので, この場合はこうしなくてはいけないと言うものでは ありません.
まず 1 ラウンドの 1 投目. 例では 1 のみを取り出して(100 点), 2 投目に 5 個のサイコロを投げていますが, 1 と 5 と 5 を取り出して(200 点), 2 投目に 3 個のサイコロを投げる事も出来ます. しかし, なるべく多くのサイコロを投げた方が高得点が狙える事, 5 のピックアップは 点数が低い事からこのようにしています.
次に 1 ラウンドの 2 投目. 例では 4 のトリプルと 5 を取り出して(450 点), 3 投目に 1 個のサイコロを 投げています. これも 1 投目と同様に 4 のトリプルだけを取り出して(400 点), 3 投目に 2 個のサイコロを振ると言う手もあります. しかし, ここでは振りきりを狙っており, サイコロ 1 個で振り切る確率は 2/6 に対し, 2 個で振り切る確率を計算すると, 1 投で振り切る確率は 4/36, 1 投目で 1 個だけ取り目があり 2 投目で振り切る確率は 16/36 x 2/6. 両者を合わせると 56/216 ~= 1.56/6 でこれは 1 個だけ振って振り切る確率よりも 低い. このために 1 個残しにしています. まあ結局 3 投目に 1 も 5 も出ずに ポシャッてしまいました.
2 ラウンド目では 4 投目に 1 個振りで 5 を出し見事に振りきり. さらに 6 投目で見事 1000 点越えを果たしスタートを切りました. もちろんこの時点でストップです.
3 ラウンド目では 1 投目で 5 のトリプルを出し 500 点. 勢いに乗って 続行したところ, 3 個振って取り目なし. ドボンです.
後は 6 ラウンド目まで良いところ無しです. 6 ラウンド目は残りの 1 個を振って 振りきりを狙うことも出来ますが, そのために 1300 点を賭けるのは勿体無いので ストップです.
このゲームのコツのいくつかは上のゲーム例で書かれています. 全て 5 のシングル取り出しで振り切った場合点数は 300 点, 1 のシングル取り出し の場合は 600 点. この 300 ~ 600 点あたりが振り切りを狙うか続行するかの 1 つの境目です.
また, 振り切りの確率から言えば, 1 個振りの時の 2/6 = 1/3 が一番高く, 2 個振り, 3 個振りと個数が増える程確率は低くなりますが, 多く振った場合は ドボンになる確率は低く, 何らかの点数を獲得してからストップを考えることが 出来ます. このことから考えると 1 〜 3 個振りあたりが振り切りを狙うか 続行するかのもう一つの境目です.
上の例の 3 ラウンド目では 500 点でストップせずにまだ続行したところ, 3 個振って取り目なし. ドボンです. このあたりは人によっては 500 点で 満足してストップするのも手です.
この振りきり狙いとストップとの判断がゲームのコツです. 振り切りの後, 勢いに乗ってニコニコやストレート等の役を出す場合もあります. 逆にせっかく振り切ったのにドボンしてしまう事もあります. 特にニコニコやストレートを出した場合は必然的に振りきりとなるため もう一度振らなくてはなりません. このときにドボンしてしまった時の 悲しさと言ったら...
また, スタートが非常に重要になる事もお分かり頂けると思います. スタート条件の 1000 点を越えた時点でサイコロが 5 個残っていようと ストップすると言う判断も大いにありです. 一旦スタートしておけば 細かく点数を重ねることが出来ますし, たとえブタが出てももう一度 振り出しに戻るだけです. ところが, スタートしていない状態で ブタが出たりするともう悲惨です. マイナス 1000 点となりなかなか 抜け出せません. ニコニコかストレートを出す以外に方法は無いかも...
後はコツと言うより注意です. 丼を使った場合あまり勢い良く投げないように! 丼の中でサイコロ同士がぶつかって飛び出してしまうことがあります. また, お酒などの飲み物を飲みながらゲームをするときには水に注意してください. サイコロが濡れると手に軽くくっついたり, さいころ同士でくっついたりして ブタになる元です.
このシックスダイス, 学生のとき相当やりましたが, 6 個全部揃うのは 1 度しか見たことがありません. (残念ながら出したのは私ではありませんでした) あまりにも珍しいので, そのころルールにはありませんでしたが御祝儀として 参加者全員ペナルティポイントを献上しました. このあたりも決めておくと 良いと思います.
さらに余談ですが, 説明ではまとめてブタと書いていますが, 当時は丼の外に 出ることをションべン, サイコロが重なることをグッチョンと呼んでいました. 後者はウンチのイメージでしょうか. 大きな勝負が賭かった一投に限って 手に汗をかきションベンに... 嗚呼... ... ... では, お楽しみください. あ, 得点表の PDF ファイル も用意しました. ダウンロード & 印刷してお使いください.
by うらのふ