ポストスクリプトファイルを読む為の環境構築
現在, ホームページを使って DVD 用 AV 1 チップの仕様などを公開していま
すが, そのファイルフォーマットとしてポストスクリプトファイル(拡張子
.ps)を採用しています. ところが「うちの環境では読めない. 何とかしてくれ」
と言う意見がちょくちょく寄せられます. そこで一念発起! Win95 でポストス
クリプトファイルを読む為の環境構築の手順をまとめました. これを参考にあ
なたも... (Mac ユーザの方はごめんなさい. これを参考に Ghostscript のイ
ンストールを試みて下さい.)
- ステップ 0 --- 下準備
以下の作業を行うには Zip と LHa のアーカイバが必要です. 私のお
勧めは Lhasa 「らさ」と言うソフトです. この機会に是非インストー
ルを!! (入手はステップ 1 と同じところに...)
- lhasa010.txt --- らさ のマニュアル(Shift JIS)
- lhasa010.exe --- らさ 本体
- ステップ 1 --- ファイルの用意
以下のファイルを用意します. 適当なディレクトリにまとめておいて
おきましょう. (例: C:\work 以下)
尚, ファイルの入手には当方の
tigers:~ftp/pub/win95
が利用できます.
- gsview21.zip --- GSview 2.1 (Ghostscript 4.03 の GUI)
- gs403w32.zip --- Ghostscript 4.03 Win32 版オリジナル実行ファイル
- gs403ini.zip --- Ghostscript 4.03 初期化ファイル + ドキュメント
- gs403fn1.zip --- Ghostscript 4.03 フォントセット 1
- gs403fn2.zip --- Ghostscript 4.03 フォントセット 2
- gsw403j1.lzh --- Ghostscript 4.03 日本語対応化パッチ 1
- gsw403j2.lzh --- Ghostscript 4.03 日本語対応化パッチ 2
- ステップ 2 --- 英語版のインストール
以下の手順で Let's Go!
- gsview21.zip のみファイルを展開.
(ステップ 0 を実行された方は, 以下の方法で展開できます.)
- マイコンピュータを起動し "C:\work" を開ける.
フォルダ中の "gsview21.zip" を "Lhasa" にドラッグ
& ドロップ ("C:\work" フォルダは開けっぱなしにして
おいてね).
→ "gsview21" と言うウィンドウが作られる.
- ウィンドウ中で "表示(V)|オプション(O)" を指定し,
"表示" 設定の中で "すべてのファイルを表示(S)" を選択
(選択後は "OK" で戻ってね).
- ウィンドウ中で "編集(E)|全て選択(A)" を指定した後,
これらのファイルを "C:\work" フォルダに持って行く.
→ 8 個のファイルが追加された筈です. 空になった
"gsview21" は閉じてしまいましょう.
- c:\work\setup.exe を実行.
"C:\work" フォルダの setup をダブルクリック. もしくは
MS-DOS プロンプトから直接コマンド入力
色々と聞いて来ますが全て Yes('OK - OK - OK - はい')で進
みましょう.
- ステップ 3 --- 中間動作確認
試しに英語版を立ち上げて見ましょう.
- "スタート|プログラム(P)|GS Tools|GSview" を実行します.
- 初回の立ち上げに限りコンフィギュレーションの為の質問があ
ります. これも全てYes(English - はい - はい -...) で進み
ましょう.
- 完了(complete)したら, "File|Open" を指定します. デフォル
トで C:\gstools\gsview の下が見えています(何もない)が, "
ファイルの場所(I)" を C:\gstools\gs4.03 とし, この中(た
くさんあるよ)の "tiger" と言うファイルを "開く(O)と...
有名な虎の絵が!
- 確認できたら OK :-)
- 尚, ここまでの作業では, フォントが "gs403fn1.zip" の分し
かインストールされない様です. 先程の "gsview21.zip" の展
開と同様に "gs403fn2.zip" を展開して, その中のファイル
(fonts\*) を C:\gstools\gs4.03\fonts の下に移動させてお
きましょう.
- ステップ 4 --- 日本語化 その 1
"gsw403j1.lzh" を C:\work 以下に展開. (展開後の手順は作成された
readme.txt に書かれている通りなのですが,... 念の為に)
MS-DOS プロンプトで以下を実行
- ステップ 5 --- 日本語化 その 2
"gsw403j2.lzh" を C:\work 以下に展開. (展開後の手順は作成された
readmej2.txt に書かれている通りなのですが,... 念の為に)
MS-DOS プロンプトで以下を実行
以上でインストール作業は終了です.
- ステップ 6 --- 最終動作確認
最後に動作確認しましょう. 英語版と同様に "スタート|プログラム
(P)|GS Tools|GSview" を実行します. そして "File|Open" を指定し,
C:\gstools\gs4.03\kanji の下の article9.ps を見てみましょう. 偉
大な日本国憲法が確認できたら OK :-)
尚, ポストスクリプトファイルのプリントもばっちりで
す. "File|Print" を実行すると Printer Setup 画面が出て来るので,
お手持ちのプリンタに合った設定を選んで下さい. ポストスクリプト
非対応プリンタでも印刷できます.
動作確認が出来たら \work 以下のファイルを消しておきましょう :-)
- もう一頑張り
さてさて, これでポストスクリプトファイルを読む為の環境は出来た
訳ですが, あと 1 つ作業があります. と言うのは, 当方のポストスク
リプトファイルは gzip というアーカイバで圧縮されています. これ
を解凍するには "gzip.exe"が必要です. インストールは以下の手順で.
- ファイル "gzip124.zip" の入手. (例の場所に)
- 解凍. (例の手順で)
- "gzip.exe" をパスの通ったディレクトリにコピー. ドキュメン
ト "gzip.doc" も残しておくと良いよ...
(例えば copy gzip.exe c:\windows\command)
使い方は, MS-DOS プロンプトで
- 圧縮時:
- gzip [ファイル名(圧縮後 ファイル名に拡張子 .gz
が付けられます)]
- 解凍時:
- gzip -d [ファイル名(通常 .gz と言う拡張子がつ
いてます)]
例えば gzip -d av1chip.ps.gz を実行する事により "av1chip.ps" が
出来ます. そしてこれは, 先程の GSview で覗けます.
これで本当の終りです. 長い間のおつき合いご苦労さま. 問題があれば
uranov まで連絡を...